ブラジル便り(4)
徳弘浩隆(日本福音ルーテル教会ブラジル派遣宣教師)
< 無事に教会移転しました >
お陰様で4月末に移転しました。1.5倍位の広い建物で、日系人街で可能性も広がります。「明るくてきれいな所がよくありましたねぇ」と皆さん満足。地下鉄駅から7分で、今までの1分からは遠くなりましたので、愛餐会後私が自動車で街を一回り、ご老人をお送りしています。7人乗りの中古車にしてよかったです。<しかし、悪戦苦闘中・・・>
問題は、ブラジル流の工事の大幅な遅れと予算の増加。日本と違い正確な見積後安心してお任せではなく、材料も施主が購入して、手間賃を払うという感じです。窓やタイルも一緒に買い出しに行きます。ブラジル人のペドレイロ(左官・大工さん)と一緒にあちこちの店に行き、値切ったり、自動車に載るものは載せて帰ります。工事は毎日見て口出しをしないと、ドアの取っ手を平気でちぐはぐにつけたり、シャワーの水が流れずに溜まるのでやり直しをさせたり、気が抜けません。一流会社に頼めば違うのでしょうが、普通の業者ではよくあることだそうです。仲良くし、おだてたり?、頼み込んだり、時に厳しく苦情を言ったり、中途半端なポルトガル語で悪戦苦闘です。立退き・購入・引越が同時ですから、改修工事中の家での礼拝も生活も大変です。しかし、少しずつ教会らしく、便利になる姿に、皆さん喜んで下さっています。<ゲストルームと下宿人>
ゲストルームも早速作り、小さな台所やシャワーも付けました。日本のワンルームマンション風のコンパクトな台所にブラジル人はびっくりしたり、感心したり。教会員の友人の息子さんのボリビア人の青年医師が暫く下宿を始めました。教会の手伝いもしてくれ、落ち着いて下宿代も献金してくれればお互いに助かります。スペイン語とポルトガル語が錯綜し楽しくもあります。ワールドカップのブラジル戦は彼やポ語メンバーと一緒に、礼拝後、礼拝堂前面の白い壁をスクリーンにして応援して盛り上がりました。日本とサンパウロ往復航空券は14万円位ですから、お泊まりは教会ゲストルームにすれば気軽にブラジル訪問もできます。京都教会の知り合いメンバーも来てくれました。皆様も是非気軽に訪伯を!
<嬉しい受洗者、そして教会成長を>
ポルトアレグレ集会で受洗者が与えられました。お会いした後、私のブログの説教を毎週読み、何度もメイル交換してくれた方です。サンパウロ教会も転入希望者や駐在員で礼拝出席の方もいらして、少しずつですが盛上がっています。今後もお祈り、お支えを宜しくお願いします。(むさしのだより2010年 7月号より)