編集後記 「秋の陽ざし」 秋田 淳子

秋の陽ざしが あふれています。春の陽ざしが うす桃色で夏の陽ざしが 水色ならば秋の陽ざしは 黄金色に見えます。

秋の陽ざしが あふれています。

柿やみかんが色づいていくのも木の葉がひらりと舞い落ちるのもこの穏やかな陽ざしのせいでしょう。

誕生のよろこびの春。躍動のよろこびの夏。そんな季節を経て訪れるのは豊熟のよろこびの秋。

この秋の日の一日、からだ一杯に受けた陽ざしに身をまかせたくなる── その暖かくやさしい陽ざしが天から降り注いできています。