編集後記 「糸」 秋田 淳子

先日開催された、全国総会の中の宣教百年記念東京会堂の感謝礼拝に合同聖歌隊のメンバーとして参加しました。

全国からのルーテル教会の牧師先生の中には、以前私が仕事でお世話になった先生方をはじめ、私が神大の学生だった時に一緒に学生生活を送った方々もいらっしゃり、その懐かしい時間の中で私にとっては何だか同窓会のようなひとときでもありました。

福音宣教を使命とした先生方が日本の様々な所に存在し活躍なさってる中で、たとえ遠く離れていても、同じ使命を持つ先生方お一人お一人が見えない一本の糸で結ばれている様子を伺い知り、それが信徒の私には嬉しくも心強くも感じられてなりませんでした。

また、私が聖歌隊として歌っている時、各パートの声がハモッた瞬間、どこかずっとずっと高い所で違う新しい一本の音に変わって会堂に突き刺すように響いているのが感じられました。

見えなくても一本の糸に繋がった時、それは私たちに何か確信を与えてくれる、そんな神様の不思議な糸が見えたような気がします。