またもう一回イースターおめでとうございます。日本の自然は一番美しい季節にやっと変りました。今年の冬は普通より寒く長かったのですが、けれどもちょうどイースターのお祝いの時に、美しい自然が、日本でも現れました。フィンランドでも、もちろん雪はまだあるけれども、毎年イースターの時季に、初めの春のサインが出てきます。例えば鳥の歌声とか、明るい色とりどりの小さな花が咲き始める時季です。けれども不思議なことに、聖金曜日はだいたいいつも曇っているか、あるいは雨の日の印象が残っています。自然もこんな苦しい痛みの日に泣いていると、昔からフィンランドで言われてきました。そして四日間の連休があるので、町の様子はクリスマスみたいにすごく変った静かな様子です。いま私は少し慣れましたが、例えば日本で聖金曜日の日、町の様子は普通の様子で、自分の心がすごく苦しく感じます。
去年の秋から世界中の自然で、いろいろ大変なことが起こりました。世界中と特にアジアをびっくりさせた12月26日のスマトラの大地震が、ちょうどクリスマスのお祝いの時季に起こりました。そしてまた3月29日イースターのお祝いの時季に、200キロ離れて同じ地域に大地震が起こりました。また日本でも新潟と福岡に地震が起こりました。
神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦
苦難の時、必ずそこにいまして助けてくださる。
わたしたちは決して恐れない
地が姿を変え
山々が揺らいで海の中に移るとも
海の水が騒ぎ、沸き返り
その高ぶるさまに山々が震えるとも。
大河とその流れは、神の都に喜びを与える
いと高き神のいます聖所に。
神はその中にいまし、都は揺らぐことがない。
夜明けとともに、神は助けをお与えになる。
すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ。
神が御声を出されると、地は溶け去る。
万軍の主はわたしたちと共にいます。
ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。
主の成し遂げられることを仰ぎ見よう。
主はこの地を圧倒される。
地の果てまで、戦いを断ち
弓を砕き槍を折り、盾を焼き払われる。
「力を捨てよ、知れ
わたしは神。
国々にあがめられ、この地であがめられる。」
万軍の主はわたしたちと共にいます。
ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。 (詩篇46)
(2005年4月号)