むさしの日記(4)  ヨハンナ・ハリュラ

四旬節が終わってまたイースターの時期に入ります。今年のイースターは私にとって二年ぶりの日本でのイースターです。今年は前の年より色々特別な違ったことがあります。例えば今年の春はなかなか暖かくならなくて、ちょうどイースターの頃に本当の春が出てきました。それが特に私と私の体にとって大きな影響があります。けれども、イエス様が十字架で私達一人一人のために死んで下さったことと永遠の命を与えて下さったことが、暖かい太陽よりもっともっと暖かい大切な命の賜物を私達一人一人の心の中に与えて下さいます。

このイースターは、私にとって六年目の日本、そして、四年目のむさしの教会でのイースターです。その四年の間、2000年にはフィンランド宣教団体 SLEYの代表セッポ・スゥオクンナス先生が、2001年には私の両親が、2002年にはフィンランドからラウティアイネンご夫妻が来られ、2003年には私がフィンランドでイースターを祝いました。今年2004年は私一人のイースターです。そしてこれは本当に楽しみです。去年のフィンランドでのイースターの思い出は「イエスの十字架への道」という聖書の証言とイースターの前の夜(23:00-24:00)の礼拝でした。それを通して神様が大勢の人(その地域の幼稚園、又は小学生、中学生、大人の人達、そして特に私)に深く、永遠の命の福音を心にかけて下さいました。

特に最近は、ニュースを読んだりテレビを見ると悲しいことが一杯あって、あまり見たくない気持ちが出てきます。でもイエス様の十字架を見てみますと、そこで希望と慰めと癒しと命があり、そしてそれを、神様がイエス様の十字架での出来事を通して信仰により恵みにより私達一人一人へ与えて下さるのです。

  わたしはあなたを国々の光とし
  わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。

  主はこう言われる。
  わたしは恵みの時にあなたに答え
  救いの日にあなたを助けた。
  わたしはあなたを形づくり、

  捕らわれ人には、出でよと
  闇に住む者には身を現せ、と命じる。
  彼らは家畜を飼いつつ道を行き
  荒れ地はすべて牧草地となる。
  かれ等は飢えることなく、渇くこともない。
  太陽も熱風も彼らを打つことはない。
  憐れみ深い方が彼らを導き
  湧き出る水のほとりに彼らを伴って行かれる。

  主は御自分の民を慰め
  その貧しい人々を憐れんでくださった。  (イザヤ書 49;6,8,9-10,13)

 (2004年 4月号)