イースターと言えば、小さい、黄色いひよこのことでしょうか。フィンランドのテレビの宣伝でこれをよく見ます。しかし、イースターの本当のメッセージはどういう事でしょうか。
フィンランドのイースターの習慣は日本と違います。フィンランドではその時、木曜日から月曜日まで祝日になります。イースターの時期には、いろいろ特別な行事があります。特にイースターの前には、いろいろな教会で、キリストの十字架の道という有名な劇をします。教会員も他の人達も熱心に劇に協力して演じます。その劇の中で語り手は、人々をいろいろな場所へ導いていきます。その劇を見ながら、聞きながら、参加者はイエス・キリストと一緒にその生涯を体験します。学校でもイースターの前日の朝礼でイースターの話と劇をする事が出来ます。それは学生たちにとって大切な事です。そうすることで学生たちは、もっとイエス様のことを知るようになるからです。イースターの時期にはたくさんのコンサートがあり、町にもイースターの音楽が流れています。最近このような催しはもっと多くなりました。しかし、いろいろなイースターの催しがあっても人々は、イースターの本当の意味をあまり理解しなくなりました。
昔から受難週に入ると、月曜日から金曜日まで毎晩礼拝があります。この受難週の礼拝は、今でも本当に大切な習慣です。その週の木曜日はイエス様と弟子たちの最後の晩餐の思い出の日です。そして金曜日にイエス・キリストは、私達の罪を背負って十字架にかかりました。でも三日目の日曜日にみ子イエスは、死からよみがえり私達に永遠の命を下さいました。
教会でも家でもいろいろ飾り付けをしたり、イースターの料理の用意をしたりします。けれどもそれは、イースターの本当の深い意味ではありません。イースターの一番大切なことは、イエス様が十字架にかかられたことで私達に下さったプレゼントです。イエス様は御自分の仕事として私達の代わりに罰を背負って、天国への道を作って下さいました。この十字架のみわざを通して私達は、自分の人生の目的と他の人達との関係が分かりやすくなるかも知れません。この十字架のみわざを通して私達は、神の愛と恵みが分かりやすくなるでしょう。
わたしたちの主イエスを死者の中から復活させた方を信じれば、わたしたちも義と認められます。イエスは、わたしたちの罪のために死に渡され、わたしたちが義とされるために復活させられたのです(ローマの信徒への手紙 4:24ー25)。
世の罪を取り除く神の小羊よ。 哀れんで下さい。 平和をお与え下さい。
(2002年 3月号)