「熊本のルーテル学院大学から」 崔 大凡

武蔵野教会の皆様、4月から九州熊本のルーテル学院中学・高校でチャプレンとして働いている崔です。約4年間皆様に様々なかたちで支えられながら学びのときを終え、与えられた初めての任地は、なんと教会ではなく学校でした。初任地からチャプレンということで少し心配してくださる方もいて、自分にも心のどこかに不安があったかもしれませんが、本格的に仕事を始めて約1ヶ月が過ぎている今、たくさんの若い生徒たちと一緒に過ごせることを心から感謝しています。

ここに来て私が感じることは、学校はやはりいのちに満ち溢れているところです。私が学校で教員として生徒を教えることは以前考えもしなかったことですが、今は生徒たちによって悩まされ、生徒たちによって喜ぶ毎日を過ごしています。若い生徒たちはそんなに長く落ち込んだり、悩んだりすることを許してくれないですね。少し悩むことがあってもすぐ生徒たちはパワーと笑顔を与えてくれます。今のところ、落ち込む暇なく、生徒たちによって生かされている毎日を過ごしています。東京にいたのが遠い昔のことのように感じる、それほど毎日が充実していて、ドラマチックな今日のこの頃です。

武蔵野教会の皆様はいかがお過ごしでしょうか。距離も遠く、教会とはまた違う環境で、まったく初めての仕事をすることの多い私ですが、私はきっと誰かに祈られているということを強く感じる毎日でもあります。皆様のお祈りがあるからこそ、経験不足や不安がある中、それより大きな喜びと希望を感じることができると思います。新しい場所で、良いチャンスと共に良い人々に出会えて神様に感謝すると共に、今まで支え、そしてこれからも支えてくださる皆様に感謝します。

私にとって今年は、牧師として1年目、学校のチャプレンとしても1年目です。1年目の自分としてまだできないことも色々ありますが、1年目だからこそ感じること、できることを必死に探している崔大凡です。これからもお祈りよろしくお願いします。また感謝のだよりを皆様に送るときをお待ちしながら、熊本から一言の挨拶を送ります。感謝。

崔大凡牧師(九州ルーテル学院中高チャプレン)

(むさしのだより2009年 5月号より)