「春の全国 Teen’s キャンプに参加して!!」

春の全国 Teen’s キャンプに参加して

大森はつ子

3月27日から29日まで、千葉の茂原にある千葉市立青少年自然の家で、全国のルーテル教会の10代の子どもたち89人とスタッフ47人、合計136人が集いバイブル・キャンプが行われました。むさしの教会からは6人の中高生が参加しました。

今年は会場が東教区なので、教育部長の佐藤和宏牧師が全体の運営をみられ、チャプレンを石居基夫先生が担われ、若い牧師、青年たちがそれぞれのチームのリーダーとして3日間寝起きを共にしました。

私たちは東教区婦人会の役員として、1泊するもの、日帰りのものという勝手な参加の仕方をゆるしていただきプログラムに参加しました。

京葉外房線の茂原からバスで「青少年自然の家前」で降り歩き始めると、カエル、うぐいすの鳴き声が出迎えてくれました。菜の花が咲き乱れ、みわたすかぎり田んぼと雑木林のなかに近代的で木の香りのする見事な宿舎がみえてきました。子どもたちがマッチ棒のように小さくみえるほど大自然のなかでの生活でした。

プログラムは、「話し合い」と「ゲーム」と「讃美」で進められていきます。2日目の午前のプログラムは、好きな友達を選んで「モーニングデート」。続いて「タレントショー」では、迷った羊役を目隠しをされた子どもたちが、羊飼い役割をリーダーで、それぞれ役を演じながら、いろいろな思いを感じとっていました。

引き続いて、グループに分かれ、「ケア・カード」を書きました。これは、グループの友達全員にその人の良いところをみつけて書いてあげるカードです。カードは何枚書いてもよく、書いたらそれぞれのポストに入れてあげます。ポストは最後の日まで見てはいけません。

昼食の後のプログラムは「たいせつなきみ」でした。まず、円になっているチームのメンバーを信頼して、円の中央の人が棒のように倒れ、周りがその人を支えるというゲームです。棒になった人は周囲を信頼しないと体を預け倒れることが出来ません。そのゲームに続いて、映画「たいせつなきみ」を鑑賞し、その2つの体験から「どうして周りの人を信頼できたの」「信頼って何」という話し合いを始めます。「嫌われたくなくて他人の目を気にする自分」「自由になれない自分」「褒められたい自分」などに気付き、自分も受容し、他人も受容していく自由な心を学びました。それは、どんな時でも自分を見ていてくださるイエス様がいるから・・・・・

企画運営してくださっている牧師先生がた、青年たちの見事な企画力とファシリテーターぶりに感動して帰ってきました。

知らない人と3日間も過ごすことに不安をもってでかけたのに、友達が一杯できたと興奮して帰ってきました、とあるお母さまは話してくださいました。

それぞれの子どもたちの心には何が残ったのでしょうか。

(続いて、初参加の子ども3人の感想です。)




 思い出の春キャン  A.U(中1)
私はキャンプに行った事がなかったので、春キャンでは、友達はできるかなぁとかたのしいかなぁと思い、不安でした。でも、そんな不安はなく、すぐに沢山の友達ができたし、ものすごく楽しかったです。

思い出に残った事は、イエス様が十字架にかかった時の苦しさを体験するという事と色んな人にカードを書く事です。イエス様の苦しさを体験した時、氷を持ちとけるまで手に乗せたり、重い十字架を持って歩いたり色んな事をしました。カードを書く時は、知り合いには、ほぼ全員書きました。そうしたら、私もカードを沢山もらい良い気持ちになりました。ほかにも、新しくできた友達とかと聖書の事を話したり、部屋の中でゲームをしたりなど、楽しい思い出もできました。私は、キャンプってこんなに楽しいんだと思い、色んなキャンプにこれからも参加したいです。
 「キャンプで一番心に残ったこと」  M.N(中1)
ティーンズキャンプで一番心に残ったのは、最終日のパズルだった。

117枚のパズルを参加者全員でうめていくということだった。

私のピースは67番目。そのピースははじのほんの小さなところにうまった。野の絵の小さなはじっこに。

こうして完成したパズルは、今回のキャンプのしおりの絵となった。

もしここで、一人の人がかけていたら、この絵は完成しなかったと思う。このパズルも、ティーンズキャンプも、私達一人一人がいて、出来たものだと思うからだ。

全国の12才から18才、又はそれ以上の年令の人々も、皆心をかよわせていた。そして、卒業生は私達にメッセージを残して去っていった。

こういうことが、ティーンズキャンプの目指す所であり、伝統であると私は思う。
 「春のティーンズキャンプでの思い出」  M.Y(中1)
私が、今回のキャンプに参加して、良かったと思った事は、友達が出来たことです。国際キャンプでは、6年生が最高学年でした。なので、年上の友達があんまりできませんでした。でも、春のキャンプは、年上ばかりです。私は、年上の友達が少ないので、たくさん作ろうと思っていました。

最初にできた友達は、バスでとなりだった人です。私に話しかけてくれました。とてもうれしかったです。

そして、もっとうれしかったことは、同じ部屋になった人みんなと、友達になれたことです。みんな、とてもやさしくて、おもしろくてー。同じ部屋になったのがこの人たちでよかったと思っています。

その他にも、ちがう班になってしまった友達と話したりして、楽しかったです。

私にとって、この三日間は、とても充実していて心に残っている、最高の思い出でした。

(むさしのだより2007年5月号より)