むさしのだより「井戸端の戸」 「思いもよらないこと」


ビッグコミックス『ギャラリーフェイク』細野不二彦(漫画)の何巻だったか、ルーカス・クラナッハ作のルターの肖像画が載っていて、横に〈宗教改革者マルティン・ルター〉と説明がついています。自分の顔が21世紀の漫画の一ページを飾るなんて、ルターには「思いもよらないこと」でありましょう。今ルターが生きていたら、それも良かろうと大らかなところを見せてくれたかも知れません。

聖書には「思いもよらないこと」がたくさん記されています。弟子たちの上に降ったペンテコステの聖霊降臨の火(「炎のような舌」使徒言行録2:2)もそうです。

私達キリスト者にとって「思いもよらないこと」は、神様の御心が示されることの一つとして大切なことなのかも知れません。

(ど)
(たより2004年6月号)