むさしのだより「井戸端の戸」 ニュートリノ

総会特集号を皆さんへお届け出来ることを感謝いたします。種々の活動方針が盛り込まれています。これから一年の教会活動が始まります。みんなでこの活動を支えてまいりましょう。神が一人一人を用いて下さいますように祈ります。

去年、小柴博士がノーベル物理学賞を受賞しました。博士の業績はニュートリノの捕捉で、理論的に予測されていた粒子を実証したものです。地下千mで太陽からのニュートリノや超新星爆発によるニュートリノをとらえたものです。ニュートリノは超極微細、電気的に中性、高速で地球や天体を通過します。存在の確認が難しかったものです。

宇宙のビッグバンで生じた莫大なニュートリノが宇宙に今も存在していると言われます。しかもこのニュートリノが宇宙で見える天体の重さの数準倍も存在しているダークマター(暗黒物質)ではないかとの説もあります。

ニュートリノを通じて地底からの宇宙観測、またこのニュートリノが宇宙に膨大に存在するなどと思うと、宇宙が神秘的で無限との感を深くします。このような宇宙は神のみが造ることが出来るもの、神の偉大さの現れと思います。神への畏敬の念あるのみ。(た)
(むさしのだより 2003年 1月 総会特集号)