市ヶ谷教会で行われている宗教改革記念合同礼拝に私が初めて出かけたのは1997年10月31日だった。私は1996年に洗礼を受けてから毎年この合同礼拝を楽しみにしている。礼拝は始めから終わりまでルター一色で、ルター派のキリスト者にとっては真に贅沢な恵みの時である。
1997年の礼拝ではコラール前奏曲「なやみのふちに」で始まり、説教は江口再起牧師による「ルターの神」、そして聖餐式と進み、最後はルター作詞作曲の「信仰の戦い」が賛美された。
神のみことばは かたく世に立ちて
み霊とたまもの わがうちに溢る。
わがいのちも わが妻子も
取らばとりね、 神の国はなおわれのものぞ。
(教会讃美歌450)
ルターの心意気が熱く伝わってくる。この日、私たちは1517年10月31日に帰ることが出来る。この時、私たちは宗教改革者マルティン・ルターの気持ちに帰ることが出来る。今年も私は宗教改革記念合同礼拝にいそいそと出かけよう。(ど)