カール・セーガン原案 映画『コンタクト』 ビデオ鑑賞会
西山 和子6月の読書会は、5月のニューフェイス安藤堅氏の御提案でビデオ「コンタクト(カール・セイガン)」を鑑賞する事になった。参加者の一言ずつの感想をならべると……
A・宇宙の中に生命が存在する事を考えさせるとてもすばらしい映画であると感じた。アメリカならでは作成出来ないものですね。
B・原作を走り読みしてビデオを見て、エリーとケンを中心にうまくまとめているのに感心した。純粋な科学探究に政治、外交更に千年至福主義の宗教者迄が加わって大問題になる所、流石、アメリカだと思った。
C・宗教も科学も、共に追究するものは、真理である。
D・昔読んだ立花隆著、「宇宙よりの帰還」と同じテーマだ。宇宙を飛んだ科学者達が何人か神に出会い、伝導師になったという。しかし、神の領域を犯すと言って、宇宙に行く事を大反対するカルト集団があんなにも存在するという事に驚いた。他にも神を冒陪涜するような人間の業はいくらでもあるだろうに。
E・宇宙に関心を持って成長した女性が天文士になった。ジョディ・フォスターはこの女性が宇宙に飛ぶ時の緊張感を見事に演じている。そして信仰を持たなかった主人公が、宇宙飛行の事故で無事帰還できた時に、一瞬ではあるが神の存在に近いものを感じた。これは、宇宙飛行と同じ位価値ある事だったと思う。
・人間の考える事、すること、なんと小さい小さいこと…
・とても素晴らしい作品だと聞いて期待を持って見た。確かに科学と宗教について貴重な言葉は何回か字幕には出たが、全体として話の進行がオーバーな表現で、感銘を受けるという言葉からは遠かった。
8月は、例年読書会も夏休み、この時期にいわゆる長中編を読んできました。この夏はドストエフスキーの「罪と罰」が予定されています。バザーで忙しさに追われる前後に何かクリスマスを迎える心の準備として、寄贈されたビデオの中の一つを見ては?という御意見も出ています。
皆様のご参加をお待ちしています。