編集後記 「星のスポットライト」 秋田 淳子

舞台を照らすスポットライトは観客席から見ると、きれいな光の線として見えます。そして、そのスポットライトの中に立つ人もはっきりと見えますが、その人から見える観客席というのは・・・闇につつまれて真っ暗にしか見えません。

イエス様がお生まれになった日の夜、空にはたくさんの星が輝いていました。中でもとりわけ大きくまぶしく輝く星の光が、イエス様に会いに東の国から旅に出た博士たちの暗い夜道を照らしてイエス様のもとへと導いていきました。そして、次にその星は幼子イエス様をまぶしく照らしたにちがいありません。

しかし、その星のスポットライトの中のイエス様から見える私たちのいる世界は…闇につつまれて真っ暗だったのです。

世界で初めのクリスマスは、闇の中で起りました。しかし、救いの光が私たちの歩むべき道を照らし、私たちをイエス様との出会いへと導いてくれました。そして、その時その光を私たちの心に当てると…スポットライトの中にはスヤスヤと眠るイエス様が見えてきます。

(2000年12月)