園芸植物の勉強をしていた短大時代、生き物をお世話する必要から、全生徒が学校の寮に入っていました。各学年からそれぞれ二人ずつの四人が一組となって、一緒の部屋で生活していました。
そして、毎年冬が始まる頃に1年生がお部屋の2年生の為に黄色いラッパ水仙の球根を鉢で育て始めます。3月になると、どこの部屋からも優しい香りがしてきます。そして、卒業式当日の朝にこの黄色いラッパ水仙の花をコサージにして2年生の胸に飾ってあげる…のです。
イースターの季節に花開くこの花は、「四旬節の花(レント・リリー)」とも言われています。
私たちの重い罪を背負われ、イバラの刺と釘の傷の痛みを負われたイエス様がその三日後に暗い墓から出て来られた朝、そこは春の草花で別世界のように明るくまぶしかったことでしょう。
新しい命が誕生するこの季節にイエス様が復活されたことは、それだけに喜ばしく力あふれることなのです。