編集後記 「クリスチャンミステイク」 秋田 淳子

教会の方々と団欒してたときに、礼拝堂のステンドグラスのことが話題に出ました。すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、羊を抱いているイエス様の絵の部分を除いての全体のデザインは全て左右対称なのですが、よく見てみると鉄枠が交差している部分の丸い装飾の内の一箇所だけが、実は左右対称ではありません。これが、単なる製作上の誤りなのか意図的な考えによるものなのか、と意見が分れました。私は、ぱっと見て明らかに判るこの違いは、後者によると考えています。

かつて、テレビで刺繍の手芸番組を見ていたときに、先生が最後の一針の目をわざととばして縫ったのです。これについて「これをクリスチャンミステイクと言って、神の前にあって人間は完全ではないと言う聖書の考えから、わざと完成させない技法です」との説明でした。

祈った結果…たとえ物事を失敗しても、神様はそれは受け入れてくださいます。しかし、くれぐれも仕事上でのミスを“クリスチャンミステイク!”な~んて言わないようにね。