編集後記 「私たち自身の色」 秋田 淳子

まずはじめに、私は元気です!

京都の染めの工房で、草木染めの体験をしてきました。紀州の梅の木の皮からとった染料で、小さなハンカチを染めました。ハンカチの布に付着した糊をお湯で完全に落としてから染料に漬け、そのあと媒染剤に浸します。

繊維に染料を染着させ、色を落ちにくくし、色をだす働きをするのが媒染剤で、その多くは金属からなります。同じ染料でも媒染剤によって、さいご繊維に現れてくる色はちがってくるのです。

錫に浸した私のハンカチは、白茶色。
鉄に浸した部分は、銀鼠色。

私たちもなんだか良く似ています。まず、心の中の余分なものを完全になくしてからみ言葉を聞いたり賛美したり・・・でも、それだけではすぐに忘れてしまいます。神さまとの出会い、神さまの業の働きによってみ言葉も賛美も、心にしっかりと染みこんでいくのです。

そして、最後に私たち自身に現れる色は、私たちの生き方の数だけいろんな色があります。