今回は、教会内のプログラムについてお話しましょう。
その前に、一つの教会は大きな2つのプロジェクトチームに支えられていることの説明をしたいと思います。それは「伝道教育をするプロジェクトチーム」と「事務運営をするプロジェクトチーム」です。前者には牧師、オルガニスト、ディーコン(教会内の様々な奉仕をする為に3年間の専門教育を受けた人)、ユースリーダー(青年と子どもの教育をする為に3年間の専門教育を受けた人)がいます。後者には、書類上の仕事や経理をする人、教会の建物・墓地の管理や礼拝の準備をする人、そして食事を作る人がいます。
さて、教会には大きく5つのプログラムがあります。
まず最初はディアコニア教育プログラムですが、そこには色々なグループや働きがあって、お年寄りの方々の集まりを定期的に開いたり、教会員のお見舞いに行ったり、また障害者・アルコール中毒者・犯罪者・失業者・ホームレスの人たちと抱えている問題について話し合う特別な場や、牧師とディーコンによるカウンセリングもしています。そして各方面に献金を送ったり、いのちの電話などの働きもあります。以上のプログラムには牧師、ディーコン、信徒たちがディアコニア教育の勉強会をもって携わっています。
2番目は、宣教プログラムです。スオミには、世界各地の問題を考えたり、海外伝道をする7つのミッションがあって、ここから海外へたくさんの宣教師が派遣されています。このプログラムの資金は、夏に国内で開催されるミッション大会での祈りと献金によって、またバザーや食事会、カードや手芸品などを扱う Misson Shopの収益に支えられています。そして、各教会には「海外伝道を支えるグループ」があって、7つのミッションの働きの為に祈ったり自分達のプログラムを通して協力しています。
3番目は、伝道教育プログラムです。スオミの教会でも、男の人がとても少なくなっています。そのために、教会の建物の修理やペンキ塗り、またDIYのような手で何かを作る催しを開いたり工夫をこらしています。そして、これがいま男の人たちにとても人気で、教会に来る切っ掛けとなっています。また、ミッション大会などを開いて福音を伝えています。
4番目は、礼拝と音楽の教育プログラムです。これは教会のオルガニストが担当していて、礼拝や他のイベントでもキリスト教の音楽がいつもいっぱい流れています。礼拝の準備には牧師、オルガニスト、ディーコン、ユースリーダーたちが話し合っています。そこには信徒達も参加していますが、もっと礼拝の部分も担って欲しいと願っています。
このように、教会の中の一つ一つのことが、それぞれの役目を持った人たちの働きと祈りによって支えられています。最後になってしまいましたが、各教会は湖の畔に自分達専用のキャンプ場を持っていて、一年を通して特に夏にはキャンプやいろいろな楽しいイヴェントを行います!!
次回は、5番目の青年と子どもの教育について触れます。
(2001年10月号)