フィンランドが1917年に独立してからの歴史はまだ短く、それについて前回はたくさん書くことがありませんでした。しかし、たとえ短くてもその歴史はとても面白いのです。
ロシアから独立したことは、今でもフィンランド人にとって大きな喜びと感謝です。1917年にロシアの中で問題が起こったこのとき、まさに・フィンランド人・の時代がやってきました。同じとき、ロシアに支配されていた他の国々も独立することを考えましたが、フィンランドだけがそれを実現させることが出来ました。理由は何かと考えてみるといろいろありますが、そのことについては後日また書きたいと思います。
・フィンランド人・には、「よく働く人」「寒い国の人」「恥ずかしがり屋」という意味があって、それを一言で表すのにSISU(忍耐強い)という言葉が古くからあります。1939~1944年の間に二つの戦争がありました。この戦争には、フィンランド人のその強い性格が表れています。戦争の前、ロシアはフィンランドを見下していて、それはフィンランド人にとってとても苦しいことでした。しかし、外の気温がマイナス30度であっても、フィンランド人は自分たちの国を守るために強く協力していました。戦争で闘っている人たち以上に、家を守っている女性たちの協力が強かったのです。
そして、戦争で闘った人たちの中に、また若い世代の人たちの中には次のような考えがあります。「フィンランドの独立は、神様の本当の賜物です」。ですから、そのために12月6日の独立記念日と戦争で亡くなった人を記念する日を覚えて大切にしています。
(2001年 4月号)