感想(6)「神のみ言葉の迫り」 抱井義子




ベテル聖書研究 旧・新約の学び
むさしの教会では第1回のベテル聖書研究・旧新約の学びの完了を記念して、たよりに特集号(2002/5月号)を組みました。

『ベテル聖研を終えて』
ベテル聖研・旧新約クラスの参加者たちの感想です




 赤裸々に書かれた人間のみにくさ、長々と続く奉納物や規則の記述、むごたらしい戦いの様子。けれどもっと残酷な事を今の人間はしているのではないか。私の心はこの世の取るに足らない事柄に占領されているのではないかと思うとき、何か不思議な書物だなあと遅ればせ乍ら思う。又、神の民の恥ずべき行いもありのままに記されているのに、常に隠れたベストセラー。

 けれど一方で、こんな膨大なテキストを抱え込まなくても信仰者として生きることは可能なのでは…と、こんな次元でウロウロしている自分がいる。

 「どんなことでも、思い煩うのはやめなさいい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和があなたがたの心と考えとをキリスト・イエスにあって守るでしょう」(フィリピ4:6~7)との言葉は、ベテル聖研の終盤、母の介護に突入した私には魅力的であるが、本気での実行は難しい。

 そしてまだまだ自分の方からその時々の自分を導いてくれる聖書の箇所を捜し求めているが、み言葉の方から迫って来て欲しいと願っている。

 又、このような聖研や説教などの生の導きを大切にして行きたいと思う。

(2002年5月)