それは137億年前の出来事。宇宙の誕生です。ビッグバンと言われる超高温の火の玉状態で始まりました。超高温の中で原子ができ、ガスとなって広がり、膨張する宇宙の中で冷え、銀河ができました。今日では銀河の数は数十億~数百億個に上ると推定されています。これらの銀河は今でも速度を増しつつ遠ざかっています。
創世記1:1~4に「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。『光あれ。』こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。」とあります。神の言われた『光あれ。』は宇宙の始まりビッグバンかどうかはわかりません。しかし創世記の記述と物理学の最近の成果とが似ているのは偶然かもしれないが気になることです。ビッグバン以前の宇宙はどんなだったか?ビッグバンはどのようにして起こったか?などはまだわかっていません。神の創造の御業は果てしなく大きく、人の知識は微々たるものと言えます。
私たちの地球は天の川銀河と愛称される銀河の中の一つの星です。この銀河には二千億~四千億個の星があるとのこと。さらに宇宙となると銀河の数は数十億~数百億個に上ると推定されています。このように宇宙には無限とも言える数の星が存在します。
こんなに多くの星が存在する宇宙の大きさはどうでしょうか?観測できた最も遠い場所は、約127億光年とも130億光年とも言われる彼方にあります。1光年とは光が1年間に達する距離で9兆4600キロメートルのことですから、観測出来る範囲は無限の距離の彼方になります。130億光年前の光を観測しているが、光りが伝わってくる間にも観測された銀河は速度を上げて遠ざかっているので、光を発した銀河は今、300億光年のかなたに去っているだろうとのことです。
宇宙は膨張しつつあります。無限に膨張し続けるのか、膨張する速度が減速するのか、等々宇宙の将来については全くわかっていません。創造主、神様はご存じです。
このような無限大の宇宙を創造し、重力で制御し、膨張のエネルギーを与えることが出来るのは何者か? それは天地の造り主である神と言うのみです。
詩編は神を賛美しています。
力強い御業のゆえに 神を賛美せよ。
大きな御力のゆえに 神を賛美せよ。
(詩編150:2)
(むさしの教会だより 2012年 11月号)