古来から地震、雷、火事、親父と言って、地震は怖いものの筆頭である。親父は近年あまり恐れられなくなった。 東日本大震災以来、巨大地震発生について関心が高まってきた。地震対策がいろいろと推奨され、各地で地震発生に対応する訓練が報告されている。
日本列島はユーラシア・プレートと北アメリカ・プレートの上にあり、この下に太平洋・プレートとフィリピン海・プレートが年数cm~10cmの速度で潜り込んでいる。上のプレートが潜り込むプレートに引きずられ、ひずみが溜まっていき、そのひずみが解放されるとき地震が発生すると地震学は教える。ひずみが解放されてもプレートの潜り込みは続き、ひずみが溜まり始める。そのため同じような場所で地震が起こる。
日本列島は4つのプレートが集まって互いに押し合っている所だから、地震も火山も多い。火山活動により富士山のように美しい山や景観の良い場所ができるし、温泉も各所に湧き出ている。このように恵まれた環境になっている。
地震予測は進んで、どこで、どんな規模で、地震が起こるかは予測されるようになった。何年にと予測は出来ない。直近で予測されるのは 東海地震、東南海地震、南海地震がマグニチュード8以上の規模で、今世紀半ば迄に、順に前二者が90%以上後者80%以上の確率で起こると予測されている。三者が連動して起こる巨大地震が懸念されている。1707年に連動した宝永地震あり、1854年に東海と南海地震が、90年後に東南海と南海地震が相次いで起こっているからである。
首都圏ではプレート間の地震として、1703年の元禄地震、1923年の関東地震がある。このタイプの地震は来世紀と予測される。むしろ断層による地震が心配される。
巨大地震が予測されている故に、それに災害に備えて我々は準備を怠らないようにしたい。地震に備えるのとは違うとはいえ、イエスは「その日、その時は、誰も知らない。天使たちも子も知らない。ただ父だけがご存じである。気をつけて、目を覚ましていなさい。」と教えているからである。(マルコ13:32~33、マタイ24:36~39)
さて新約聖書には地震について、終末時にそれが起こるという予告は何度かあるが、実際にそれが起こったのは三回記録されている(マタ27:51、同28:2、使徒16:26)。「イエスが息を引き取られた時に地震が起こり、岩が裂けた。」(マタ127:51)
むさしの教会だより 2013年7月号