『エンキリディオン小教理問答』を新しく学ぶ-これを現代に生かすために いずみ教会共同体合同修養会 準備委員:八木 久美

7月19日(日)の礼拝後から20日(月)「海の日」にかけて一泊二日で市ヶ谷・スオミ・むさしの教会合同修養会が開催されました。講師に徳善義和牧師をお招きして上記タイトルをテーゼに2日間で講演2回、分科会2回、『ルター-Luther』の映画上映と充実した内容でした。

講演では「私たちはなぜ素直に神さまと、家庭や教会の隣人と、周囲の人々と「これは何ですか。どういう意味ですか。信仰って何だろう」と対話できないのか」と、いつもと変わらず鋭い問いかけがありました。

1:変わらない『小教理問答』と変わっていく生の状況…(500年前の)「小教理問答を信仰の基本」として心に刻み、変わっていく社会・人間の姿・理解に直面してこれを生かす…今、問われるていることは。

2:私たちの信仰共同体=教会の「共に生きる信仰生活の姿」の基本は何か。自分たちのエンキリディオン:を考えてみよう。

先生から与えられたお題1・2を基に各テーブルでは情熱的な意見が飛び交っていました。

夕食後は、独米共同制作による『ルター』を鑑賞。本編はドイツで公開1週間で総制作費(2500~3000万ドル)1/10に当たる興行収入を記録(クリスチャントゥデイでは一部演出による事件・人物が登場するが、全般的には歴史的事実を反映しているとの評)。日本語訳付き・編集は室園教会西川牧師始め関係者のご尽力で2時間長編大作を1時間22分に編集したもの。ルターの落雷体験から宗教改革へ至る当時の社会・人(教皇、領主、諸侯、民衆、聖職者、修道士・女など)・思想が色鮮やかに描かれていました。俳優もかなり魅力的な布陣(主演:恋に落ちたシェイクスピアのジョセフ・ファインズ、ブルーノ・ガンツ、ピーター・ユスティノフ他)で内容も分かりやすく、教会で鑑賞の機会も今後増えることでしょう。

一昨年は中央区晴海にある海員会館が会場で、今回は海から山へと緑深い多摩丘陵に位置する多摩アカデミーヒルズに場所を移しての修養会に参加者一同、小旅行の様なリフレッシュ感に癒されました。次回はゆっくりと開催地で主日礼拝から始めたいとの希望も多く寄せられて今後の展開に期待が持たれます。一日参加の方々・両日通しの方々、各教会牧師・準備委員:原口姉・榎本兄(市ヶ谷)、星野兄(スオミ)、田村兄(むさしの)、皆さまお疲れ様でした。

私たちのエンキリディオンとは…感謝と共に祈りつつ。