たより巻頭言「キリストのライブ」 大柴 譲治

「二人は、『道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか』と語り合った。」(ルカ24:32)

10/24(金)と25(土)の二晩、マイク・プライス・ジャズクインテットのコンサートが教会で行われた。昨年から地元の「阿佐ケ谷ジャズストリート」に参加してのパフォーマンスである。演奏は午後6時半から始まって両夜とも予定を30分オーバーして9時に終わるという大熱演であった。「興に乗る」という言葉の通り、上からの風を感じた演奏であり、聴衆は大満足したことであろう。即興演奏(インプロビゼーション)というもののおもしろさを改めて感じさせられた。このような名演を提供してくれたむさしの客員メンバーのマイクさんに感謝したい。そして何よりも、マイクさんとの出会いを備えて下さった神さまに感謝したい。「真実の生とは出会いである」(ブーバー)。

今回は特に、ステンドグラスを外から照らすスポットライトを修理し位置を変えてもらったのが功を奏したように思う。熱演の間中、演奏者の向こうにはステンドグラスの羊飼い像と聖卓の上の木の十字架が鮮やかに浮かび上がっていた。まるでイエスさまご自身がずっと音楽を通して語りかけてくださっているかのようだ。「山上の説教」ならぬ「音場の説教」である。主われらと共にいまし給うという思いを強くした。これはキリストご自身のライブなのだ!そう思うと心が温かく燃えたことも頷ける。

主日礼拝の時にも会衆席からはステンドグラスのキリスト像が正面中心に見え、私たちは常に主イエスのまなざしの中に置かれているように感じる。礼拝はキリストのライブなのである。キリストの現臨をそのように生き生きと感じさせてくれる温かい会堂で毎週共に礼拝ができることの幸いを思う。できるだけ多くの方に足を運んで欲しい場でもある。

バザー、アドベント、クリスマスと続く。11/30(日)の第一アドベント礼拝には、星の専門家でもある西恵三氏(東京女子大理事長)をお招きしてお話を伺う予定でもある。請うご期待!


(2003年11月号)